仕事しやすい事務所を作る!用途別パーテーション活用法

みなさんは、パーテーションというとどのようなものを想像するだろうか。事務所に設置できるパーテーションには、さまざまな種類があり、一見しただけではそれとわからないようなものも多い。

個室がない事務所では、レイアウトに頭を悩ませることも多いかもしれないが、パーテーションを効果的に使えば、手軽に機能性やデザイン性を高めることもできるのである。

これからパーテーションを導入しようと思っている人のために、種類によるメリットやデメリット、用途による選び方についてご紹介しよう。

 

パーテーションの種類と役割

パーテーションには「仕切る」という意味があるが、事務所におけるパーテーションにはもっと多くの役割がある。

一般的には目隠しの用途で使われているが、どの程度までプライバシーを確保するかや、使用頻度などによって、適したものを選ぶことがもっとも大事なポイントである。

パーテーションには簡単な衝立(ついたて)のようなものから、床から天井まで空間を区切ることのできる壁のようなものまで、さまざまな種類がある。

1.ハイパーテーション

出典:www.deko.com

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ハイパーテーションは高さのあるパーテーションのことで、基本的には幅が900mmか1200mmのパネルをつなぎ合わせて、建物の壁のように施工するタイプである。

高さは1800mm、2100mm、2400mmなどがあるが、天井まで届く場合は床と天井にレールを取り付けて設置する。

<メリット>
一見するとほかの壁と変わらないように見え、気密性や保温性、防音性に優れている。

気密性が高いので、完全に区切った場合は空調設備や消防設備などを個別に設置する必要があるが、会議室や応接室として個室のように空間を利用できる。

材質にはアルミやスチール、ガラスなどが用いられ、欄間部分を開放したり、部分的にガラスにして光を取り入れることも可能である。

個室にする場合は、パネルの一部を扉にして出入りしたり、パネルごとスライドさせて引き戸のように区切ることもできる。

<デメリット>
安定感があり気密性も高いが、その分施工には費用と手間がかかるので、専門の業者に依頼する必要がある。

また、パーテーションは基本的に取り外しが可能であるが、天井に取り付けたレールや支柱などの跡が残ることもあるので、事務所内で施工が可能かどうかや、移転時の原状回復費用なども検討しておいたほうがいいだろう。

<施工や費用について>
ハイパーテーションは材質にもよるが、パネル1枚あたり2万円~5万円くらいになる。
さらに、施工費や運搬費なども含めて数十万円かかることになるので、失敗のないように図面を描いてもらったり見積もりを取って慎重に行うべきである。

2.ローパーテーション

出典:www.keywordsuggests.com

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ローパーテーションは高さが1200mm~1500mm程度のもので、事務所に取り入れる場合は、主にデスク周りを囲う用途で用いられることが多い。

ハイパーテーションと違い天井で支えることができないので、コの字型に設置したりデスクとデスクの境目に立たせる十字型に設置すると、安定性を高めることができる。

<メリット>
立った人の目線より低い位置までしか隠せないが、座った時の目線を隠したり、デスクの上の書類などを人目に晒さないといった配慮をすることができる。

特に、個人情報を扱う業務や、来客が多い事務所では活躍するだろう。
ローパーテーションは、自分たちで組み立てて設置することも可能なので、ハイパーテーションより手軽である。

<デメリット>
デスク上などの低い部分の目隠しにはなるが、上からのぞき込める、遮音性はないなど、ハイパーテーションより機能性は劣る。

デスクを囲うことで、身動きできるスペースがせまくなるので、働く人の動線なども考慮したほうがいいだろう。

<施工や費用について>
ローパーテーションは、パネル1枚当たり1万円~1.5万円くらいが相場である。組み立て設置まで業者にやってもらえるが、比較的簡単なので費用は数千円程度で済むだろう。

ただ、ローパーテーションでも個室のように囲う場合は、やはりサイズや設置にまちがいがないように、業者による見積もりと打ち合わせはしっかり行ったほうがいいだろう。

→『オフィス内装工事&デザインの見積り比較はこちらより』

3.自立式パーテーション

出典:www.dheensay.com

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自立式パーテーションは、いわゆる衝立(ついたて)のことで、特殊な組み立てや施工を必要とせず、パーテーションを置くだけで立たせることが可能である。

<メリット>
自立できるようしっかりした安定脚が付いており、そこにキャスターを取り付けてあるものなら簡単に移動できるので、ふだんはしまっておいて使用する時だけ引き出すような使い方ができる。

サイズや素材が豊富で、布やクロス張りのものやメッシュタイプのものなどは、特に軽くて移動が楽である。

また、マグネットがくっつくタイプやピンが刺せるもの、メモが書けるホワイトボードなど間仕切り以外にもいろいろな使い方ができる。

<デメリット>
しっかり自立できるようにできてはいるが、固定されているわけではないので、寄りかかったりぶつかったりすると簡単に倒れてしまう危険性がある。

また、脚はネジなどで固定されているが、ひんぱんに動かしていると壊れやすくなるので、使用頻度によって重さも念頭に入れるべきである。

キャスター式のタイプは、しっかりロックをかけないと軽く押しただけでも動いてしまうので特に注意が必要である。簡易的に区切るだけなので、話し声が筒抜けだったり目隠しとしての機能もあまり高くはない。

<施工や費用について>
自立式パーテーションは、素材によって価格がさまざまだが、幅900×高さ1800mm程度の一般的なものなら1万円前後で購入できるだろう。

脚の部分だけネジで取り付ければいいので、組み立て費や施工費などがかからず、自分で必要な部分の寸法を測ってネットで注文して受け取ることもできる。

4.デスクトップパネル

出典:www.chworkspace.co.uk

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デスクトップパネルは、机の上の小さなパーテーションである。

対面式のレイアウト時に、デスクとデスクの間を間仕切るように取り付けるタイプのものが多い。

高さはデスク上から300mm~400mm程度なので、目隠しというよりは機能性を高める目的がある。

<メリット>
向かいの人と目線が合わなくなるというような効果のほかに、ゴチャゴチャしがちなコード類をスッキリ納めたり、パネル部分に書類やメモを貼ったり、ファイルを立てかけたりといった用途に便利である。デスクに取り付けるだけなので、コンパクトで取り付けも簡単である。

<デメリット>
デスクを金具で挟み込むという取り付け方法なので、あまり安定感はなく高さは出せない。デスクとパネルの間に少しすきまができてしまうので、書類などをすべり落として気づかないままになってしまう危険性がある。

<施工や費用について>
デスクに合わせた幅1400mm×高さ400mmくらいのものが数千円で購入でき、取り付けもとても簡単なので、手軽に始められる。

その他.収納棚や観葉植物など

出典:katanona.com

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パネル状のものでなくても、パーテーションとしての役割を果たすものもある。

たとえば、背の高い本棚やキャビネット、ロッカーなどの収納棚などを間仕切りたい部分に設置することで、通路や半個室のような空間ができる。

また、葉の密度の高い観葉植物などを並べることで、おしゃれに目線を隠すこともできる。

これらは、それぞれ別の用途で事務所に欠かせないものであるので、新たにパーテーションを導入するか迷ったときには、こういったもので併用することも検討してみてはいかがだろうか。

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パーテーションの選び方

出典:www.artoffice.com.au

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このように、パーテーションにはいくつもの種類があり、用途や事務所の広さに応じて適したものを選ぶことが重要である。具体例によるパーテーションの選び方をご紹介しよう。

・オフィスは広いが個室がなく会議室や応接室がほしい

スペースに余裕があり個室を作りたいならば、天井まであるハイパーテーションを選ぶといいだろう。

木目調のものやシックな色合いを選べば高級感も出せて、ふつうの個室とほとんど変わらない。ただ、施工の費用や工事期間などは事前に見積もりを取り、設置後に支障が出ないようにしよう。

・来客が多く事務所内の目隠しをしたい

受付カウンターが事務所内にあると、来客があった時に事務所内が丸見えである。外から来る人の視線を遮りたいなら、高さ1800mmくらいの自立式パーテーションか、ハイパーテーションを部分的に設置するといいだろう。

入口から受付部分だけ隔離して、カウンターに内線電話やベルを置き、可能ならば、受付の近くに打ち合わせブースを同じように囲えば事務所内を見られることはない。

・個々の業務に集中して取り組めるようにしたい

仕事中はパソコンで作業することが多い業種ならば、ほかのものが視界に入ったり、他者からの目線が気にならないように、1200mm~1500mm程度の高さのローパーテーションでデスク周りを囲うようにするといいだろう。事務所の広さに余裕がなく、対面式のレイアウトになる場合は特に有効である。

・必要な時にだけパーテーションを使用したい

ふだんは必要ないが、定期的に個別のミーティングをしたり、月に数回来客がある程度なら、固定式のパーテーションではなく簡単に移動できるものが最適である。

自立式パーテーションは、少しのすきまがあれば容易に収納でき場所を取らないし、キャスター付きなら移動も簡単である。

特に、狭い事務所に常時パーテーションを立てておくのは圧迫感があるので、簡易的に目隠しができ工事や組み立ても必要としない安価な自立式パーテーションをおすすめしたい。

ふだんは壁沿いに置いておき、掲示板代わりにすることもできるので、パーテーションとしての使用頻度が少なくても無駄なく使えるだろう。

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まとめ

事務所のパーテーションは、決まった形のものばかりではなく、用途や環境に応じて自由に取り入れることのできるアイテムである。

空間を区切るだけでなく、ほかの機能を持つものや、逆にほかの用途の家具などがパーテーション代わりになることもある。

建物の壁は気軽に変更できないが、パーテーションはデザインや機能性が高いものがたくさん販売されているので、まずはどんなものがあるかカタログやサイトを見てみるといいだろう。

広さに余裕がなく使い勝手が悪いと思うような間取りでも、パーテーションをうまく活用すれば、働きやすい素敵な空間に生まれ変わらせることも可能である。

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ABOUTこの記事をかいた人

【記事監修】株式会社アーキバンク

建築に関わる専門知識、経験を活かし、建築や内装に関わる「ヒト」「モノ」「サービス」を効率的かつ有効に結びつけるため、建築関連のオウンドメディアを運営。その他WEBコンサルティング事業、コンテンツ販売事業を展開。ホームページはこちらより。