オフィスデザインで会社や業績は変わる!

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日々仕事を行う空間は快適でありたいと誰もが思っている。そして経営者であれば一度は「オフィスデザイン」についての書籍を見る、又はネットで検索を行われたのではないだろうか。

それは従業員のパフォーマンスの向上、そして会社の業績に大きく関係があると考えるからである。

そもそも少し昔のオフィスのイメージは学校のようにデスクが並び、全体のカラーはグレイッシュなトーンのイメージがあり、会社毎に特別な特徴があるということは少なかった。

しかし、近年ではそのような空間は時代遅れと思われるほどに様々なオフィス空間が生まれている。なぜこのように多様なオフィスデザインが生まれたのか?

始まりはコストの削減である。グローバル化による競争の激化の中、業務中で一時的にしか使われない部屋や、外に出ていることがほとんどの営業職のデスクなど、会社によっては「もてあましている空間が見えてきた」ことがきっかけとなったのではないかと考える。

そこから、時間で異なる従業員の行動や、役割に合わせて柔軟に対応出来るオフィスとは、デスクを並べた箱型のオフィスだけではなく、「良いオフィスデザイン」が考えられるようになった。では具体的に「良いオフィスデザイン」とは果たしてどのようなものなのか?

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「良いオフィスデザイン」にこだわるべき理由

「良いオフィスデザイン」とは、一言で言うとその会社の目的に沿っているかどうかである。
無駄の無い壁や、パーテーションが取り払われ、仕事の内容や状況に合わせ、あちこちオフィス内を動きまわり、様々な形で社内の人ともコミュニケーションがとれるオープンスペースのオフィスが、クリエイティブな会社に多く見られる。

物事をあらゆる角度から見て、様々な発想を出す為には、一箇所のデスクに座っているだけでなく、体をある程度動かしてリラックスするなど、行動に制限を設けないことが大切だと考えられている。

一方、ある法則にしたがって膨大な量のデータを処理する業務の場合は、視界を一定にさせて自分の空間を作ることが大切である。圧迫感を感じない程度のパーテーションなどで仕切られた「自分だけの空間」を感じるオフィスが適している。

このように、「空間で行動する」ではなく「行動の為の空間」として、抽象的な目的を重視した見方、考え方で空間を考えることが「良いデザイン」である。オフィスデザインにこだわるべき理由とは?の一番の理由は、仕事を行う人の土台を強化する為である。

オフィスデザインを考える際のポイント

「我が社ではどのようなオフィスデザインが良いのだろうか」の答えを出す為の考え方としては下記の3点を参考にしていただきたい。下記のポイントを確認していくことで、あなたの会社にとって「良いデザイン」が見えてくる。

企業イメージ

1つ目のポイントは企業イメージを再度確認すること。
会社の理念やカラーなどをオフィスデザインに取り込むことで、オフィスで仕事をする従業員にとっては会社の一員であることを自覚し、自尊心の向上も期待できる。また企業イメージを可視化することで、来訪者に印象を与えやすくなる。

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例えばこちらの画像は株式会社アドウェイズのオフィスである。「人と人との関係を最も大切とする」社風から「義理と人情」をテーマにデザインされている。様々な色を和のテイストでまとめた力強い配色は「義理と人情」のテーマがあってからこそ生まれている。

空間をどのように使いたいか

2つ目のポイントは、オフィスの中で、どのような姿勢で仕事に取り組むべきかを考えること。

オフィスには用途に合わせた様々な空間があるが、その空間のつながり方などを考えるときに、最初に記述したとおり「行動の為の空間」の「行動」の部分を考える。

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画像はスペインにある不動産コンサルタントを行っている会社のオフィスである。ここで一番大切にしていることは、従業員と顧客が協力し、経験や知識を共有できるようにと設計されている。

顧客と密にコミュニケーションがとれるように、一つのフロアに様々な席が設けられている。人数、内容によって適した場所を選び商談やミーティングを行う。

自由度が高いながらもそれぞれに圧迫感を感じない「くぎり」が、フレームやガラス、床の素材によって施されている。心地よく周囲の気配(その会社の空気)を感じられることは、顧客にとってはクリアーであり親近感を感じるのではないだろうか。
また栄養、フィットネス、メンタルヘルスなど健康を意識しながら日々を過ごして欲しいという思いもグリーンや木の優しい素材の中に盛り込まれている。

どのような印象を与えたいか

3つ目のポイントは他者からどのような印象でありたいかである。
来訪者は担当者である「人」だけではなく、オフィス空間の「空気」も見ている。そしてオフィスを見ようとしている人間には顧客だけではなく、就職希望者も含まれる。企業にとって適切な人材の確保を望む。

同じくして就職希望者も企業を選んでいる。就職を考える時、給与や手当てだけではなく、毎日を過ごすオフィスの雰囲気を重視している。
候補となる企業のサイトを見た時、活気のあるオフィスで働くスタッフの写真を見つけることが出来れば、その企業への就職希望の決め手となるだろう。

オフィスデザインにこだわっている会社の多くは、ホームページにオフィスの写真を載せているところがほとんどである。オフィスデザインは場所であり、広告にもなるのである。

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具体的なデザインの考え方

「2.オフィスデザインを考える際のポイント」で自身の会社の3つのポイントが再度確認出来たら、具体的なデザインを考えていく。

イメージカラー

まずは人に大きな影響を与える「色」を設定する。一つ目の考え方としてはロゴなどに使用している企業カラーの取り入れである。

企業カラーをオフィス空間の顔となるエントランスに使用することは、印象付けとしては有効であり、また業務や会議を行う空間でもアクセントとして使用することで、オフィス全体に統一感が出せる。

企業カラーがはっきりとした色であれば、大きく使用するのはエントランスのみにして他はアクセントに、企業カラーがグレーや落ち着いたトーンであればオフィスのベースカラーとして使用することで安定感のある空間が演出できる。

イメージカラーをどれにするか考える時には色の持つ印象を確認しておく。

■赤…生命力・活動的・情熱的
■オレンジ…自由・活気・暖かい・推察力
■黄…活発・好奇心・向上心・軽快
■緑…調和・自然・学習・穏やか
■青…安全・冷静・誠実・清潔
■青紫…気品・厳粛・崇高
■紫…優雅・高貴・非現実的・神秘
■ピンク…ロマンチック、優しい、華やか
■茶…堅実・温もり・伝統
■白…清潔・潔さ・美しさ・純粋
■黒…高級感・沈黙・忠誠・クール
■灰色…落ち着き・スタイリッシュ・温厚・思い出
■銀色…洗練・上品・都会的
■金色…豪華・成功・高級・意欲的

イメージカラーが決まれば、そのカラーが生きるようにどう配色するかを考える。色の配色の考え方は「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3色に当てはめながら考えると参考にしやすい。「ベースカラー」は全体の70%、「メインカラー」は全体の25%、「アクセントカラー」は全体の5%となる。
例えば下記のオフィスはイメージカラーが「赤」、イメージカラーの配色の位置をアクセントカラーにした場合のオフィスである。

出典:http://designers-office.jp/

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赤が引き立つように、ベースカラー、メインカラーは彩度の低い色で構成されている。赤の使用ボリュームは少なくとも、点在させることで活発な印象を与えている。
もう一つ面白い色の取り入れ方をしているオフィスを紹介する。

出典:http://hitoba-office.com/

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サンフランシスコにあるモバイルゲーム会社のオフィスである。イメージカラーを「青」と「赤」の2つに設定し、ベースカラーとアクセントカラーは統一させて、オフィスの場所でメインカラーを青と赤で入れ替えて配色している。
この配色でセンスを感じるのは、床の四角の模様で赤と青をくっきりと割り切らずに散らしてグラデーションのようにデザインしているところである。アクセントカラーである黒に近い色が、反対色の関係である青と赤を調和している。

レイアウト

続いては導線を決める大きな要素であるオフィス全体の「レイアウト」である。細かなそれぞれの用途に関するレイアウトは後ほど記述するとして、まずは、異なる用途の空間の繋がりや距離感から、理想の導線を考えていく。エントランス、業務を行う空間、ミーティングを行う空間、役員室、休憩室、食堂など、自身の会社にとって必要な空間を上げていく。

多く見られる配置はエントランスから始まり→応接室・会議室→執務室→休憩室→収納(書庫やサーバー系)・役員室である。来訪者も脚を踏み入れる空間である応接室や会議室はエントランスから近く設計されることが多い。

次に、特別に「部屋」として「独立させて設けた方が良い空間」と、独立させずに「オープンな空間で使用すべき空間」を振り分けていく。

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こちらの画像は、スマートフォン用ゲームの制作と運営を行う会社のオフィスである。

全社員が使用するメインフロアーと呼ばれる空間は、各自がデスクで仕事を行い、社内外の打ち合わせやセミナーなども行われる為、その時々で様々な使い方が出来るように大きな長方形のテーブル、正方形のテーブル、1~2人用のテーブルなどまるでカフェのようなレイアウトになっている。

一方で白を基調とした独立した個室は、ゲームタイトルチーム毎の執務室である。この部屋の壁紙はそれぞれのチーム毎に選んでもらっている。このチーム専用の独立した空間は、まるで会社の中にもうひとつの会社が存在しているかのようで、強い結束力が期待できる。このように、オープンなスペースと独立させるスペースを、目的に沿って考えていく。

こだわり部分やトレンドを入れ込む

イメージカラー、大きなレイアウトが見えてきたら、その中に我が社ならではのこだわりや、この時代に動いているからこそのトレンドをプラスして付加価値を考えてみる。

トレンドでは、近年オフィスの中にリラックスする空間を取り込むことで、生産性を高める動きが多く見られる。カフェや喫茶店でコーヒーを同僚と飲んでいる時、昼食時の方がスラスラと、「さっきの企画についてだけど…」と思いや感じたことを素直に言いやすい。

気分転換を社外で行い、その際にアイデアが出ることもあるが、生産性を高めるオフィスにこそ、そのような空間が必要と考え、ワークスペースの膜から外れる空間を取り込んでいる。

出典:http://www.officelab-ka.com/

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畳の感触が、今まで座っていたワークチェアーとのギャップを感じ、脳内の血流が穏やかになりそうな空間である。温かいお茶やコーヒーを持って、靴を脱いで畳に座る。先ほどまでの自分自身との距離感があるからか、客観的になってコントロール出来そうである。

出典:http://www.alaingilles.com/

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トレンドで言えば、先ほども事例にて紹介したオープンオフィスの取り入れである。

一緒に働くスタッフ同士のコミュニティ意識の向上等メリットがあるからこそ増えてはいるが、自身の行っている業務内容等によっては気が散って集中出来なくなってしまう時もある。

そのようなシーンから画像のような個人スペースの確保が可能なアイテムが注目されている。空間の話からプロダクトの紹介にはなっているが、個人でこれを取り入れるのは難しくとも、会社でデザインのひとつとして設置しておくことで改善される悩みがあるかもしれない。

会社によって業務内容や大切にしたいことは様々であるからこそ、オフィスデザインのプラスアルファは生まれてくる。

空間を用途毎に考えデザインする

ここでは用途毎の空間デザインを、事例を参考に考えていただきたい。「3-2.レイアウト」で確認した「独立させて設けた方が良い空間」と「オープンな空間で使用すべき空間」を元に見ていただくことで具体的なイメージが見えてくる。

エントランス

オフィスの入り口であり、来訪者が最初に見える顔とも言える「エントランス」には、エントランスサインが掲げられ、その会社の第一印象となる。

さらにエントランスは滞在時間が短く、考えたり、話を詰めたりしない場所だからこそ、他の空間では無理があるような攻めたデザインも楽しめる。
エントランスで大切なことは「わかりやすさ」である。

わかりやすさとは企業イメージだけでなく、まずは社名であるエントランスサインがわかりやすく、電話で受付を行うのか、もしも受け付けに人は居らず、電話も無い場合はどこから声を掛け、入っていけばよいのかを示す必要がある。

出典:http://designers-office.jp/

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エントランスでは誘導に効果的な、曲線やアーチを使用するデザインが多く見られる。

アーチは不思議な効果を持っており、アーチをくぐることで「ここからは異なる空間」という期待感を抱かせることが出来る。
またビルの2階以上がオフィスになっており、エレベーターが開いた時に、正面にエントランスサインを持ってくることが出来る場合は、下記のようにインパクトのあるエントランスサインを使うと印象に残りやすい。

出典:https://prtimes.jp/main/

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執務室

オフィスのメインフロアーでもある執務エリアは、個人で集中出来るスペースや、社内の協調性を図るなど、会社によって求める空間は異なってくる。デスクとチェアーのレイアウトをまずは参考に見ていただきたい。

対向式レイアウト

出典:https://www.offinet.com/f

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デスクを挟んで向かい合わせに座るレイアウト。一般的に多く普及しており、パーテーションを設けない場合は、そのまま複数人でミーティングを行うのにも適している。

出典:https://kagu.plus.co.jp/

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コミュニケーションがとりやすい対向式レイアウトも、画像のように、すりガラスのパーテーションを用いることで、個人作業の集中力を上げることが出来る。またデスクではデスクトップPCの使用か、ノート型なのか、業務の内容に合わせてデスクの広さを考えていく。

フリーアドレス式レイアウト

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形としては対向式と同じく机を挟んで向き合っているが、対向式のデスクが一人に一台に対して、フリーアドレス式は大きな長いデスクを共有して使用する。対向式に比べて間にデスクの脚が無い為、従業員の人数によって椅子を増やす、好きな場所に座るなど自由度が高くなる。

出典:https://garage.plus.co.jp/

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画像のようにスペースの間仕切りが無い為、ノートパソコンの使用であればデスクの使い方に広がりが出る。例えば椅子は、画像のようにスタッフの好みの色などに変えることで、「自分の場所」という意識も持ちやすい。

背面式レイアウト

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対向式とは逆に背中を合わせて座るレイアウト。プライバシーが保護され、個人で集中して取り組むのに適している。

出典:https://www.shigotoba.net/

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画像は外資系のPR会社「エデルマン」の日本オフィスである。背面式レイアウトは一見するとコミュニケーションがとりにくそうに感じるが、画像のように背面にスペースを設け、丸テーブルを置き、皆が振り返ればミーティングが出来るような工夫も見られる。また同じ会社のオフィスで面白いデスクとチェアーの使い方があったので紹介する。

出典:https://www.shigotoba.net/

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主にデザイナーチームのスペースで、デスクとチェアーがまるでバーカウンターのように高くなっている。

これは長時間画面を見続ける必要があるデザイナーにとって、脚への負担を減らし、体を伸ばしやすくしている。長時間座っていることは健康へ悪影響を及ぼすという発表もある。また立ち姿勢と視線が大きく変わらずに業務を行えることは、歩きながらやってきたスタッフとのコミュニケーションもスムーズに行えるのかもしれない。

スクール式レイアウト

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学校での机の並びと同じく、皆が同じ方向を向いているレイアウト。思考作業などにも向いており、一日の仕事を個人のデスクで行うことが多い場合に適している。

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スクール式のレイアウトはどこか堅苦しいイメージがあったかも知れないが、画像のオフィスは「街」をコンセプトにデザインされており、オフィス全体に道路がはりめぐらされたユニークな空間が広がっている。個人で集中しやすいレイアウトに、顔を上げればどこまでも続く道路が、程よい開放感となっている。

クラスター式レイアウト

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スクール式の通路に、棚やパーテーションを挟み、左右対称に方向転換させたレイアウト。個人での作業に集中しやすく、また棚を挟むことでデスクのすぐ横に収納スペースが確保出来る。

キュービクル式レイアウト

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形はクラスター式と同じだが、一人ずつのデスクに囲うようにパーテーションがある。外資系などに多く見られるレイアウト。パーテーションの高さを1500mm前後にするとプライバシーを守れる空間となる。このパーテーションの高さや形状、素材によって空間を調整する。

出典:http://www.spandanindia.com/

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キュービクル式では、画像のように背面にも個人の収納スペースを充分に取ることで、個室で仕事を行っているかのように、作業に入り込める空間に持っていくことが出来る。

十字型レイアウト

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4台のデスクを90度ずつ十字型に設置して、4名は全て異なる方向を向いた形のレイアウト。お互いに正面から顔が見えず、プライバシーを守れるが、横顔は見え、全員が中央に椅子を向ければコミュニケーションもとりやすい。

出典:https://www.ringlead.com/

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十字型も画像のように壁、パーテーションを1500mmまで持っていくことで、ボックス席のようになり、よりプライバシーが守られた個人の空間と持っていくことが出来る。

ベンゼン型レイアウト

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Y字に並べたデスクを2セット用意して、くっつけたレイアウト。どこからでも全員の顔が見える為、コミュニケーションが取りやすく、グループでプロジェクトを進行させる際などに適している。

出典:http://o-design.okamura.jp/

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ベンゼン型も、取り外し可能な仕切りを付けることで個人の業務に集中出来る環境を持たせることが出来る。

出典:http://www.infield.jp/

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ベンゼン型レイアウトとは少し異なるが、川のような曲線のテーブルを使用した執務室は複数のスタッフが使用出来、またテーブルは形を組み替えることも可能な為、スタッフの人数や使い方によって、空間を構成することが出来る。

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会議室・応接室

会議室や応接室を独立して設ける場合、会議室はフリーアドレス式など囲むように座るレイアウトが多く見られる。会議室や応接室のデザインのポイントは「落ち着いた」「印象に残る」「アイデアを喚起させる」である。

「落ち着いた」と「印象に残る」は、社外の方との打ち合わせにも使用することもある為、企業PRもかねてデザインを考えたい。「アイデアを喚起させる」は、自身の会社の業務内容であれば、開放的な空間か、クールな空間か、どのような空間であれば、アイデアを喚起するかを考える。

また会議室には大きく分けて3つのタイプが考えられる。立ったまま会議を行うスタンディングタイプ、間仕切りで仕切ればどこでも会議が出来る簡易タイプ、大きなプロジェクトや大人数で行う独立したカンファレンスタイプである。どのタイプが自身の会社では適しているか、事例を参考にしていただけたらと思う。

■スタンディングタイプ

出典:https://liginc.co.jp/

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近年増えてきている立ったまま会議をするスタイルは、無駄な時間をなくし、効率的に話しを進めることを目的としている。画像は執務エリアの後ろに設置されたテーブルで少人数のミーティングが行われている。スタンディングタイプを採用する場合は、来訪者用に着席出来るスペースを設ける必要がある。

■簡易タイプ

出典:https://www.wantedly.com/

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大きなテーブルに植物やボードで間仕切りがされたミーティングエリアは、大きな窓の横と言うこともあり、開放的でリラックスした空間となっている。

■カンファレンスタイプ

出典:http://www.syouei.net/

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ゆったりと座れそうな椅子に、アースカラーで統一された落ち着きと明るさのある会議室である。

出典:https://www.ut-officestyle.jp/

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執務エリアなど他の空間よりも天井を高くし、こだわったライティングが特別感を感じる。デザイン業務の多い会社のセンスを感じる。壁の鏡には会社のスローガンがラフなグラフィックで描かれている。

役員室

役員室を設ける際には、役員それぞれのスペースをどのようにするかをまず決定する必要がある。外部の重要なお客様を招く場合には応接セットが必要となり、イメージとしてはどっしりとした重厚感のある空間を思い浮かべる。もちろん「フィットする」上質なアイテムや、大切なお客様を招くのに落ち着きは大切ではあるが、これも企業のカラーによって様々である。

出典:http://www.office-l.jp/

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広告代理業を手掛ける会社の役員室は、落ち着いていながらも、まるでカフェのような雰囲気を出している。執務エリアとはガラスで仕切られており、オープンなところも好印象である。

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オリジナルのシステムやコンテンツを開発する会社の役員室は、白にナチュラルウッドを組み合わせた優しく明るい空間となっている。ホワイトのブラインドも、ナチュラルウッドやフローリング素材のお陰で、無機質ではなく、シャープな印象で収まっている。まるでどこかのご自宅にお邪魔したような感覚になるが、会社名である「株式会社鉄人化計画」の響きとのギャップもまた印象的である。

休憩室・食堂・リフレッシュルーム

休憩室などを考える際には、パブリックスペースとしていれば、来訪者も入ることがあるか、社外の人も入るか、社内の人間だけかによって、オフィスのどの位置に配置するかなど利便性を考える。休憩室や食堂、リラックスルーム、パブリックスペースは、ワークスペースから一時的に気分を離れさせる為に、執務エリアとは異なるテイストのデザインにしてみるのも面白い。

出典:https://www.shigotoba.net/

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こちらはスキンケア商品の開発、企画、販売を行う会社の休憩室である。執務室はグリーンをイメージカラーにした明るい空間であるが、休憩室は照明の色も暖色にして落ち着きのある和室となっている。女性のスタッフが多いこともあり、ヒールやパンプスで疲れた足を開放するのに適しており、よく見ると休憩室の中には足のマッサージ機も置かれている。

出典:http://www.gullsten-inkinen.com/

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ロシアで人気のソーシャルネットワーク「V Kontakte」のオフィスにあるパブリックスペースは、ガラス張りで外が一望出来る位置にある。窓際に沿うようにベンチが施され、球体の椅子に座れば、包まれるように自分だけの時間が過ごせる。パブリックスペースにはベンチ、ソファ、デザイン性の高いチェアー、一人で独占出来る椅子など、数種類の席を設置することで、その時の気分に合わせたリフレッッシュがしやすくなる。

通路

来訪者も脚を踏み入れるであろう通路では、エントランスに続いて企業PRやおもてなしの気持ちを表現するのに適している。もちろん床に段差がない、滑りにくい、ヒールなどでも引っかかりにくいなど最低限の配慮も抑えておく。

出典:https://www.shigotoba.net/

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ウェブコンサルティングを行う会社の通路には、アジア圏内各国の言葉で「いらっしゃいませ」が描かれている。アジアにビジネス領域があるこの会社ならではのアイデアであり、来訪者にとって好感を持つポイントとなっている。

出典:https://www.wantedly.com/

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こちらはとても珍しい通路であり「テーマパーク…?」と感じてしまう程に幻想的である。

インターネットの動画配信や通信販売などを行うDMM.comグループの2017年3月に完成した新オフィスの通路である。エントランスから中に入るとこのような通路が出迎えてくれる。

壁に投影された動物は、部屋の位置を指しており、例えばライオンは茶室、カバは会議室などとなっている。中心のスポットライトが誘導してくれているかのようで、期待感の高まる通路となっている。

色が与える効果を知るカラー別オフィスデザイン

続いてはイメージカラー毎に様々なオフィスデザインの事例を紹介する。「3-1.イメージカラー」で記載したそれぞれの色が持つ印象と共に確認していただきながら、皆さんの会社と同じ企業カラーを使っている事例や、どのような配色がどのような印象となっているかを参考にしていただきたい。

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スキンケア製品の開発を行っている会社のオフィスである。ナチュラルとミネラルをテーマに、白をベースカラーにし、ナチュラルウッドと合わせることで清潔感と優しさがオフィスから溢れている。金属部分には真鍮や、ガラスにはすりガラスを使うことで、光を柔らかくしているのが魅力的である。

出典:http://hitoba-office.com/

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求人メディアの企画・運営を行っている会社のオフィスである。社員が居心地の良い空間で過ごせるように。

をテーマにして、アメリカ西海岸をイメージしたデザインとなっている。オフィス全体がスケルトン天井で開放的であり、執務を行うどっしりとした脚のデスクや、ミーティングなども行われる階段式のベンチなど重量感のある什器も、全体が白で囲まれている為、影が浮かびやすく、形が引き立っている。

出典:https://www.work-design.co.jp/

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政治コンサルティングをしている会社のオフィスである。コーポレートカラーである赤と黒にこだわり、赤、黒、ベースカラーの白以外は使用していない印象に残りやすい配色である。執務エリア、ミーティングエリア、応接エリア(リラックスエリア)が、天井の梁を生かしながらエリア分けされている。

出典:http://www.frontierconsul.net/

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人事関連サービスを行う会社のオフィスである。コーポレートカラーである赤をちりばめた「人と人をつなぐ」をテーマにしたデザインだ。活き活きとしたエントランスには、グリーンと受付電話の台で「人」という文字が象られている。

床のランダムな配色は、まさに会社名の「あしたの」を思わせる前進を感じる。通路にはアイコンである動物が明るく迎えてくれる。

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ビジネス英会話サービスを行う会社のオフィスである。コーポレートカラーの青をアクセントカラーに、多面的な繋がりをテーマにしている。

爽やかで清潔感のある空間は、落ち着いたトーンの幾何学模様が洗練された印象を与える。受付電話のすぐ目の前、エントランスサインの入ったガラスのボックスが印象的である。中は会議室になっており、人が中に入っている様子が、また絵になりそうだ。

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ラブ首長国連邦にあるグローバル通信マーケティング会社のオフィスである。

それぞれに特徴を持つ街や地域からインスパイアされたオフィスデザインは、深く集中するエリア、チームで作業するエリアだけでなく、円形劇場とカフェスタイルが楽しめるリラックスエリアなど、どのような行動を得意とするエリアか、が明確にデザインされている。

そしてコーポレートカラーのブルーはどこのエリアでもアクセントカラーとして使用され、またオフィスにまたがるような彫刻作品のような木のアーチがオフィス全体の繋がりを表現している。

出典:http://midasjapan.com/

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各種ITサービスを行う会社のオフィスである。コーポレートカラーである黒と黄色を惜しみなく使用した勢いのあるデザインは、常に進化していく会社の動きが可視化されているようだ。

本来、黒と黄色が隣り合った配色は落ち着きがないものだが、無彩色であるグレーと白を必ず間に挟むこと、そして床と天井で上下に同じ色が来ることで、スマートなデザインとなっている。

出典:http://urban-plan.com/works/

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こちらはオフィスデザインを行う会社のオフィスである。優しく浮かび上がる黄色のエントランスサインから始まる。白をベースにしており、フロアの床からはあたたかな黄色い光が心地よく空間を包み込む。アクセントカラーとして配色された黄色は、好奇心を喚起させる。

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アミューズ事業を行う会社のオフィスは遊び心のある床が特徴的である。スタッフがのびのび楽しく仕事が出来るように。をテーマに、オフィスの至るところにグリーンのグラフィックが施されている。くねくねとオフィスを這うように描かれた床の有機的なラインは、まるでどこまでも伸びていく植物のようで、柔軟さと好奇心を思わせる。

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イギリスにあり、ある特定の病に関してのサポートを行う会社のオフィスである。白をベースカラーにし、清潔感のあるグリーンがアクセントカラーとしてオフィス内に配置されている。ロゴマークである輪を、パーテーションのガラスに点在させることで、柔らかな印象の仕切りとなっている。

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中国上海にあるファッションブランドのオフィスだ。エントランスは黒い壁に重厚感のある木の扉から始まり、中に入ると、オフィスのどこに居ても外の緑を感じることが出来るようになっている。

黒をイメージカラーにしているが、どこかあたたかな黒を感じる。外の緑と、古材の木のぬくもりがそのようにさせているのかもしれない。ソファがある会議室、応接室にはカーテンが付いている為、用途に合わせて空間の使い方に幅を出すことが出来る。

出典:https://include.bz/

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アパレルデザインと販売を行う会社のオフィスは、まずスタイリッシュなエントランスが迎えてくれる。人や物の出入りが多い為、エントランスの黒い壁を挟んで左右に2つの出入り口がある。左は来訪者とスタッフ用、右は物を出し入れする用である。テーブルやチェアーもチャコールがかった黒で統一され、余計なものを省いたスペースは執務、ミーティング、打ち合わせ、展示会と様々な用途に対応できる。

改善と発展がデザインの目的となるように

会社によって規模は異なり、それに伴って部署、スタッフの人数も異なる。

様々な事例を紹介してきたが、最初に記述したとおり、デザインとは見た目の良さだけではなく、実用的であり、さらに今かかえている問題点の改善や発展がデザインであることを改めて感じる。

例えばグループ統合を目的としたオフィス移転に際して、経費削減がテーマとなっていた中、複合機などの負荷設備の削減や見直しを思い切り行った企業がある。

一方で充分な広さを持たせたシアタールームやスタジオなど業務に必要である設備空間をしっかりと社内に確保した。

当たり前のような話だが、新しく何かを考える時、改築する時は必ずどうにかしたい問題があるからであり、それを設計依頼する際にしっかりと伝えることで、その会社にとって良いオフィスデザインとなる。

オフィスデザインも時代と共に変化していく

規模に関係なく、その会社の広告としてもオフィスデザインは重要な役割を果たしている。

そして働き方の変化と共にオフィスデザインは変化していく。オープンスペースが広まり、またそれによって、個人のスペースを確保することもデザインで考えられている。

働き方が変わる、人の動き方が変わると同時に空間も変わっていく。やはり空間は人ありきで生まれるということを再確認する。

オフィスを新しくすることを考える際には、人がどのように動いているか、今後どのように動いていくべきかをデザインしていただくことで、会社は活気付き、冒頭で記載した従業員のパフォーマンスの向上となり、必ずや業績は伸びていくだろう。

→『オフィス内装工事&デザインの見積り比較はこちらより』

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ABOUTこの記事をかいた人

【記事監修】株式会社アーキバンク

建築に関わる専門知識、経験を活かし、建築や内装に関わる「ヒト」「モノ」「サービス」を効率的かつ有効に結びつけるため、建築関連のオウンドメディアを運営。その他WEBコンサルティング事業、コンテンツ販売事業を展開。ホームページはこちらより。