オフィスエントランスで企業イメージが変わる!

出典:)http://hitoba-office.com/

様々な会社があり、様々なオフィスが立ち並んでいる中、今まで訪れたオフィスの中で印象に残っているのはどのような会社だろうか。

オフィスに到着して最初に感じることの出来る印象とは、入り口である「エントランス」に他ないのである。

エントランスデザインをいかに重視しているかは決して大げさな話ではなく、ゆくゆくの企業経営を左右する大きな要素でもある。

住宅の中でも入り口である「玄関」が常に清潔にされており、美しく、風通りをよくしていることは風水で重要とされているだけでなく、「迎え入れるもてなし」の気持ちが表れる。

皆さんの会社のエントランスはどのようなデザインだろうか。今あるエントランスデザインが、会社とあなたの印象に大きく作用している。

エントランスデザインが与える影響力

エントランスデザインに力を入れている会社は実際に増えている。

通りすぎるだけであり、滞在時間の短いエントランスの印象はそこまで残らないのではないか?とも思うかもしれないが、実は初めて会社に訪れた人にとって、会社のイメージが想像でしかない場合、エントランスの様子が会社の第一印象となる。

数秒で決まる第一印象は、一度決められてしまうとその後、印象を変えるのは難しいとされている。

またエントランスは、来訪者だけではなく、毎日出社する社員の空気に影響を与えることが出来る。

毎日出社してきた際に、自分の仕事場に入る直前、エントランスに活気が溢れていればどうだろうか。

またエントランスが気品と厳寒な印象であれば社員の方はどのような気持ち作りができるだろうか。

エントランスは自分の持ち場に向かうまでの空気作りの導入となっている。特別な空間に入ってきたという感覚は、「組織」に所属している自分自身を実感し、自尊心の向上となる。

環境の質が上がることで、人のコミュニケーション、モチベーションは必ずや向上する。環境の質を考える時に、「会社の顔となる入り口」エントランスを横に置いておくことは決して出来ない。

→『オフィス内装工事&デザインの見積り比較はこちらより』

エントランスデザインで叶えられること

来訪者との最初の接点となるエントランスデザインでは、下記の目的を達成することが出来る。

■スムーズな案内
■企業PR
■感動的なおもてなし

会社の規模によって、受付を設けるところ、無人で受付電話を設けるところ、受付ロボットや受付案内システムを設置するところ、受付要素はなく入り口のみを作るなど様々な形があるだろう。

その中で上記3つのどれを一番エントランスで目指したいのかを決めることが、デザインを考えるスタートとなる。それぞれで効果的な方法を考えてみる。

■スムーズな案内

まずは社名であるエントランスサインがわかりやすく、電話で受付を行うのか、もしも受け付けの人も居らず、電話も無い場合はどこから入っていけばよいのかを示す必要がある。

もしもオフィスがエントランスサインを掲げている壁の後ろから回りこんで入る場合、床や壁が先に続いていることがわかるように入り口から目立つ色を渡らせる、受付電話を配置する場合はエントランスサインの下や、すぐ傍に配置するなど、来訪者に「探してもらう」ことなく、誘導出来るエントランスが良い。

■企業PR

エントランスで担当者が来るのを暫し待っている間など、来訪者はエントランスを見渡すだろう。

その際に企業メッセージを発信するPR 映像などを投影、または自社の製品を空間に施すなど、エントランススペースを発信の場にすることも可能である。

自社製品を置いておく、PRする際も、空間にマッチさせてセンスを感じさせたい。重厚感、高級感のあるエントランスを考える場合は、映像や製品が浮かないように美術館などの展示方法を参考にするなど、他のシーンから発信のアイデアを得るのもひとつの手である。

■感動的なおもてなし

エントランスデザインの総合的な話であるが、演出力が大切になる。感動的というのはやはり印象に残るポイントが必要となってくる。これから紹介する「2.エントランスデザインを考える際のポイント」を軸に、「3.イメージ別エントランスデザイン」を参考に、こだわりのエントランスデザインを模索してみてはいかがでしょうか。

エントランスデザインを考える際のポイント

企業カラーの取り入れ方

人間は「見る」ことに対しての吸収力と判断力の速さは「読む」よりも断然に高い。

色は、人が目をつぶっていても人体に影響を与えると言われている程、強い作用力を持っている。

企業カラーをエントランスに使用することは、企業理念を「可視化」させる上で有効である。実際に企業カラーを用いる会社は多い。

エントランスに企業カラーを持ち込む際には、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3色の内、どこに持ってくるかで印象を調整することが出来る。

「ベースカラー」は全体の70%、「メインカラー」は全体の25%、「アクセントカラー」は全体の5%となる。例えば下記のエントランスではどこに企業カラーを使用しているだろうか。

出典:)http://hitoba-office.com/

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この企業の場合、企業カラーは「赤」で、使用ボリュームはアクセントカラーの5%である。

ベースカラーは木材の色であるシナモンのような優しい茶色、メインカラーはベーシュを使い、包み込むような暖かみと重厚感の中でビビットな赤が、シャープに引き立っている。

出典:http://blog.livedoor.jp/

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こちらのエントランスは、企業カラーのオレンジをメインカラーのボリュームで前面に打ち出した印象的なエントランスである。

1色の有彩色が目に飛び込んでくるデザインはインパクトと強さがあり、印象を残しやすい。

【トーン表:種類とイメージ】 出典:http://creators-manual.com/

【トーン表:種類とイメージ】
出典:http://creators-manual.com/

企業カラーが赤や青など、はっきりと色味がわかる有彩色の場合、「ベースカラー」や「メインカラー」に企業カラーを取り入れると、勢いのある力強さを演出することが出来る。

「アクセントカラー」に企業カラーを用いる場合は洗練された、クールな、落ち着いた印象を与える。

企業カラーが黒、白、灰色など色味を感じない無彩色や無彩色寄りであれば、「ベースカラー」や「メインカラー」に企業カラーを取り入れることで、落ち着いた演出も可能である。

企業カラーが前進色(赤、オレンジなどの暖色系)か、後退色(青、水色、青紫などの寒色系)か、色相だけではなく、トーンは明るい印象を与えるビビットやブライトか、落ち着いたダルやグレイッシュかなどによって、与えたいエントランスでの印象と共に企業カラーの使用ボリュームを考える。

全体的な印象を考える時に、色毎に人が与える印象を確認しておく。

赤やオレンジなどは生命力や活気を感じさせ、ベンチャー企業などのエントランスに多く見られる。

青や水色などは知性的な印象を持っている為、教室運営や医療関係などに向いている。

時に、様々な色相を使用しているエントランスは、様々な発想をイメージするクリエイティブな企業に見られる配色である。

■赤…生命力・活動的・情熱的
■オレンジ…自由・活気・暖かい・推察力
■黄…活発・好奇心・向上心・軽快
■緑…調和・自然・学習・穏やか
■青…安全・冷静・誠実・清潔
■青紫…気品・厳粛・崇高
■紫…優雅・高貴・非現実的・神秘
■ピンク…ロマンチック、優しい、華やか
■茶…堅実・温もり・伝統
■白…清潔・潔さ・美しさ・純粋
■黒…高級感・沈黙・忠誠・クール
■灰色…落ち着き・スタイリッシュ・温厚・思い出
■銀色…洗練・上品・都会的
■金色…豪華・成功・高級・意欲的

エントランスサイン

出典:)http://mabukan.hamazo.tv/

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エントランスに欠かせないサインは、画像のような厚みを持たせたカルプ文字が多く見られる。

これは壁から浮き出てくる文字がシンプルながらも強さを出す事が出来る為、人気である。

他にはシンプルにスクリーントーンで社名を表記する、LEDで発行させる、社名を素材で作り、壁から浮かせて影を出す、ガラスやステンレスに印字して囲みを設けるなど、様々な表現方法がある。

エントランスに初めて訪れた人が必ず焦点を当てるエントランスサインは、フォントと表現がマッチしており、尚且つ背面に来る素材とサインの素材のマッチを考える。

また、スペースの問題などからエントランススペースを設けるのが難しい場合でも、エントランスサインにこだわることで、会社の個性や目印としての役割を果たすことが出来る。

入口からの動線・目線

オフィスが入っている建物の形によって、エントランスが見えるまでの導線は様々である。

ビルの2階以上の1フロアーがオフィスになっている場合、エレベーターで上がり、エレベーターが開いた時に、真正面にエントランスがあるのか、右に折れて現れるのか、来訪者がどのような導線と目の動きを経てエントランスが視界に入るかも考えておくことで、一層効果的なデザインを考える事が出来る。

出典:http://urban-plan.com/

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例えば画像のようにカーブを入り口に用いたデザインは、地上からオフィスのあるフロアーに上がって来た時に、目線をスムーズに入り口に誘導してくれている。

来訪者の導線から見て、真正面にエントランスが現れる場合は、広がりや奥行きを感じさせる、アーチの奥に受け付けを配置して「くぐる」という印象残すなど、目に入ってきた瞬間のアクションを考えるのもひとつの手である。

出典:)http://www.frontierconsul.net/

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また画像のように床に青色の道、奥にライトを配置することで、受付以降の動きがわかりやすくなる。

また、企業カラーでもある青がアクセントとなり、通り過ぎるだけのぼんやりとした空間ではない、メリハリを感じるエントランスとなっている。

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イメージ別エントランスデザイン

エントランスデザインを考える際に、全体のテイストを明確にする必要がある。

またデザインを依頼する際にも参考となる画像や事例を集めておくことで、デザイナーからの提案もしやすく、スムーズに空間をつくっていくことが出来る。

ここからは様々なエントランスをテイスト別に紹介していく。

高級感

出典:)http://www.syouei.net/

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落ち着いた高級感のあるこちらのエントランスは、保険業界大手企業の本社エントランスだ。

多くの来訪者を迎えることが出来るように、ゆったりとした空間、配置が施されている。

天井の色を思い切り暗くすることで、重厚感を出し、下から照らされる光によって壁のテクスチャが引き立っている。

またエントランスに向かうまでの通路の奥には、外の景色が見えている。重厚感の中、部分的に開放感を用いることで、大きなスケール感と期待を抱いてもらうことが出来る。

出典:http://www.frontierconsul.net/

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白を基調とした明るく、光が溢れる先進的で高級感のあるエントランスである。

余計なものを排除したデザインはどこか幻想的であり、様々な「これから」の想像を掻き立てる。

そして、受付のメタリックな素材に入るシャープな光は真っ直ぐ突き進む企業のイメージを感じる。

スタイリッシュ

出典:http://o-design.okamura.jp/

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企業カラーである赤色が壁面から天井にかけてシャープなラインを描き、クリーンでありながら、勢いを感じるデザインとなっている。

背面や床からのライティングがシンプルでスタイリッシュな中にも空間に厚みを与えている。スタイリッシュなデザインの魅力は余白にある。

意図的に余白を設けることは、そこに掲げられたモチーフの見栄えを良くし、強調させる。詰め込まれている状態よりもひとつひとつの色、形を認識し、記憶しやすいというのが最大の魅力である。

出典:https://wall.ac/i

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白、黒、灰色で構成されたこちらのエントランスは、スタイリッシュでありながら、平衡感覚が動かされるような床の模様になっている。

壁には実際の壁面と異なるパースが描かれ、天井のグリッドも壁面とズレたグリットで作られている。

一見シンプルでありながら不思議な感覚に陥るエントランスはデジタルアニメーションスタジオならではのアイデアが詰まっている。

壁に掲げることの多いエントランスサインも床に置き、エントランスの可能性を感じる「らしさ」を盛り込んだデザインである。

信頼感

出典:http://designers-office.jp/

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白、茶、青で構成された安心感と信頼感のある落ち着いたエントランスデザインである。

薬剤師を目指す方たちが学ぶ教室の入り口は、中の雰囲気が見えるが、格子などで重圧をかけずに空間が仕切られている。

入り口のエントランスサインから受付までは床の色を濃くし、奥のフロアーに続く床を明るい茶で分けることで、受付空間と奥のフロアーとの仕切りとなっている。

サインのかかる壁面は、暖かみを感じる白タイルが表情豊かでエントランスの印象をあたたかく、厚みのあるものにしている。

出典:http://designers-office.jp/

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こちらの税理士事務所のエントランスは、白と灰色でシンプルに構成されている。

色数を少なくしたい場合は、同系色の濃淡や微々たる色味を変えて使用することで、落ち着いた中にも変化を出すことが出来る。

シンプルなデザインに、LEDを使用したサイン、壁面や天井の形状を浮き立たすライティングにセンスを感じる。

奥のガラスもすりガラスにする事で、エントランス全体のトーンが統一されている。

明るい

出典:https://officesnapshots.com/

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ロンドンにあるデジタルマーケティングエージェンシーのオフィスエントランスは、大胆に大きく配置された受付の造形が美しい。

白と木で構成され、奥からは自然光がたっぷりと差し込む明るく生き生きとした空間だ。

色使いや素材はシンプルながら、天井には斜めに走る木材、壁面には紙を折ったようなシャープなラインで、動きのある空間となっている。

ある程度の広さがあるオフィスでは、角度を使うことによって、空間を拡張して見せることが出来、広がりを感じる演出が楽しめる。

出典:https://officesnapshots.com/

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インドにあるソーシャル&モバイルゲーム会社のエントランスである。

キューブ状のオットマン、ゲームの中から出てきたような形の照明などゲーム会社ならではのアイテムが詰まっている。

無彩色の白をベースカラーにし、充分に余白を確保することで、赤、黄、そしてガラスに施されたグラフィックの緑ひとつひとつの色が軽くなりすぎずに、厚みのある色として出ている。

受付の上部、壁面には斜めに走る造形を取り入れて、もったりとした印象になりがちなコミカルな配色空間にシャープさを与える。

遊び心

出典:http://www.cosmosmore.co.jp/

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コンクリート打ちっぱなしのクロスに、自転車の壁画が施された印象に残るエントランスは、「立体と平面の組み合わせ」をテーマにしている。

立体である壁面の手すりと、平面の床の赤いラインが繋がっているように見え、この斜めに入るラインによって、エントランスに奥行きも感じる。

さらに、壁面の天井から床に渡らせた赤い手すりは自社の製品である。こちらのエントランスは、住宅用の階段やベランダの手すり、サイクルスタンドなど金属加工の開発と販売を行っている会社である。

明るめの色配色の中、受付に伸びた真っ黒なラインが、空間をガツンと引き締めている。

出典:http://designers-office.jp/

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オフィスエントランスの紹介なのにこの画像はカフェでは?と思われているかも知れないが、こちらはWEBサイトや広告の制作を行う会社のエントランスである。

社員が心地よく働ける空間、顧客が気軽に立ち寄れるオフィスを目指し、まるでカフェのような空間となっている。

エントランスサインもカフェのように、受付の変わりに「何飲まれますか?」と会話が始まるカウンター、気分や人数に合わせて商談する場所を選べる様々なテーブルと椅子は、リラックスした空間の中で様々な発想の期待が高まる。

この思い切った「カフェ」にしか見えないエントランスは印象に残り、この会社に興味を抱くこと間違いなしである。

素材が主役

出典:http://www.frontierconsul.net/

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古材をエントランスの全体に使用したデザインである。

重厚感とアンティークテイストが1881年創業であるこの会社の厚みを感じさせる。

木を床から壁全体に使用しているが、壁面の古材の凹凸や傷が、豊かな表情を見せてくれる為、ここまで大きな面で使用してもぼんやりとした印象にならない。

使用している色は数少ない中でも、素材のテクスチャをふんだんに見せることで、あたたかみのあるキャッチーなデザインを叶えてくれる。

出典:http://www.mac-office.co.jp/

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エントランスの中で主役となる場所を作ることは、印象を残す為に有効である。

エントランスサインが掲げられた壁面には、クロスではなく本物の様々な木材を使用し、暖かで豊かな色彩が来訪者を迎えてくれる。

エントランスサインのある壁面に向かうように入ったラインのカーペット、そして縦のラインで構成された壁面が天井を高く感じさせてくれる。

ここのエントランス空間に窓がない為、密閉感を与えない為の工夫である。

出典:http://designers-office.jp/

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ガラスをふんだんに使用したエントランスである。

奥のガラスには樹木のグラフィックが施され、奥のスペースへの目線を柔らかく遮りながら、空間の中で目を引くポイントとなっている。

すっきりとしたエントランスは品があり、また床材に優しい色合いの木を使用することで落ち着いた空間となっている。

ユニーク

出典:http://www.matsuya-art-works.co.jp/

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予備校のオフィスエリアのエントランスである。

受付、壁面に鏡が使用されており、また床、壁、照明、仕切りに至るまで白のラインが走っている様は、実際の空間がどのくらいの広さなのかわからなくなる不思議なデザインだ。

空間を広く見せる方法として鏡を部分的に使用する事例は他でも見られるが、ここまでとことんやり切ったインパクト大のユニークなデザインとなっている。

出典:https://www.shigotoba.net/

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まるでSF映画に出てきそうなこちらのエントランスはウェブコンサルティングを行う会社のエントランスである。白を基調とし、オレンジのライトが幻想的な中、エントランスサインがくっきりと浮かび上がる。

受付で電話をした後、どこに連れて行かれるのか…と考えてしまいそうになる非日常的なエントランスは、これから始まることへの期待感や、この会社の柔軟さを感じることとなる。

→『オフィス内装工事&デザインの見積り比較はこちらより』

エントランスで活躍するアイテム

来訪者が初めてエントランスに足を踏み入れる時は、一番緊張感を持っている時である。

その瞬間の空間だからこそ、一層効果を発揮するアイテムを紹介する。

植物

エントランスだけでなく実はオフィスには欠かせないアイテムである観葉植物。

観葉植物には、空気浄化、視覚疲労の緩和や回復、温熱環境の調整などが期待でき、この効果を「グリーンアメニティ」と呼び、科学的にも効果が認められている。

生き生きとした観葉植物があることはビジュアルだけでなく、清潔な空間として良い印象を与える。

出典:http://miyazaki-itplus.net/

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こちらの会社のエントランスではグリーンをふんだんに使い、LEDのエントランスサインを引き立たせる役割も果たしている。

部分的にはフェイクグリーンを使用してメンテナンスしやすくすれば、植物を主役にしたデザインは有機的でインパクトも大きい。

パーテーションとしても空間を柔らかく仕切ってくれている。

出典:http://www.infocity.co.jp/

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エントランスに観葉植物を配置した事例である。

エントランスサインと受付電話のある白い空間と、奥に見える木をメインにした空間を柔らかく調和させてくれる。

既存のエントランスでも観葉植物を足すことで、殺風景な雰囲気は回避され、来訪者を迎え入れるエントランスでは重宝するアイテムである。

香り

良い香りの空間では心地よい気分になることは誰もが感じたことがあるだろう。

香りも人に与える影響力は大きく、嗅覚に働きかけることも、そこの「空気」を印象付ける大きな要素となる。

香りに関して面白い実験がある。特に特徴的な香りのない道端で人に声をかける場合と、パンの良い香りが漂うパン屋の前で人に声をかけるのでは、パン屋の前で声をかけた方が話しを聞いてくれる確率が上がっているという。香りはその人の気分を左右してくれるのだ。

オフィスに訪れて、エントランスに足を踏み入れた瞬間、心地よい香りに包まれたらどのような気分になり、その会社や担当者にどのような印象を抱くだろうか。香りの印象別にアロマの種類を記載する。

■清潔感を漂わせる…ミント、ティーツリー
■森林などの落ち着き…ユーカリ、ヒノキ
■優しさと知的…ベルガモット、ビターオレンジ
■華やかさ…カモミール、ローズ

もちろん基本は「なんだか良いな」と感じる「ほんのり香る」ことが大切である。

アロマで香りを出しているな。と明確に感じる場合は臭いがきつ過ぎるかもしれない。先に「3-5.遊び心」で記述したカフェのようなオフィスでは、きっとコーヒーの良い香りが漂っているのだろう。

例えば布地を扱うファッションやテキスタイルの会社であれば布や染料など、そこの会社ならではの香りがすでにオフィスに漂っている。

すでに会社の特徴としての香りがあれば、無理に上から香りをプラスしない方が良い場合もある。またオフィスの雰囲気によっては特別な香りを使用しない方が向いている場合は、空気清浄機などで嫌な臭いが起きないようにしておくと良い。

出典:https://www.at-aroma.com/

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ショップや宿泊施設、ショールーム、ラウンジなどが多く見られるが、目的やニーズに合わせ、多くの香りによる空間デザインを提供している会社もある。

視覚によるエントランスデザインと共に、嗅覚から見たデザインも検討してみてはいかがだろうか。

受付電話

出典:https://wall.ac/

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エントランスには来訪者が訪れた旨を伝える受付電話がある。この受付電話にも是非センスを感じさせたい。

画像のエントランスにはアンティークな赤い電話が設置されている。訪れた人がこれを使っている姿も非常に絵になるエントランスだ。

きっと話しのネタにもなる。空間とマッチした遊び心のあるこだわりである。

滞在時間の短いエントランスの中で、動きを一旦止めることとなる受付電話、デザイン性の高いものや、ユニークなもの、様々な受付電話が出ている。

遊び心を取り入れやすく、また既存のエントランスでも変化を与えることが出来るアイテムである。

エントランスだからこそこだわりたいポイント

照明

比較的滞在時間の短いエントランスだからこそ、ある意味、他のオフィス空間よりも企業のイメージを演出し、雰囲気を思い切りつくることが可能である。

限られた広さのエントランスであっても照明の使い方で実際よりも広く感じることが出来、またメリハリを出すことが出来る。

出典:http://raykaga-js.tumblr.com/

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例えばこちらのエントランスは様々な色の木材がまるで本棚のようにデザインされている。

重厚感のある壁面を重点的に照らし、ムーディーな雰囲気が漂っている。暗がりの中に浮かび上がるエントランスサインは、期待感を高めてくれる。

出典:https://mag.sendenkaigi.com/

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これはエントランスサインで紹介すべきかもしれないが、社名を照明で作っている。

エントランスサインと照明の関係も大きく、今までの様々な事例を見ても、エントランスサインがいかに生きるかを考えて、ライティングが考えられている。

出典:http://designers-office.jp/

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またエントランスに一つ、目をひくペンダントライトを設置することで、空間に個性を出すことが出来る。

ペンダントライトはどこかプライベートな印象を与えてくれるアイテムな為、ギャップとして取り入れる、または空間に親しみをプラスする際にも有効である。

床材

オフィスに訪れて床が心地よいと感じたことはあるだろうか。

見た目だけでなく、唯一体が触れている床の歩き心地を感じやすいのは、道路から建物内に入り、エントランスに足を踏み入れた瞬間である。

例えば、意図的にエントランスに向かうまでの通路の床材と、エントランスの床材に触れ心地が間逆の素材を採用することで、会社の空間に入った感覚を強調し、イメージを強く与える手段としても使える。

出典:http://designers-office.jp/

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こちらのエントランスの床は、まるで流れる川のようなデザインとなっている。見た目も清潔感と高級感があり、ベルベットのような素材は心地よく導いてくれそうである。

エントランスの印象で企業のイメージも変わる

様々な会社のエントランスの紹介と共に、エントランスデザインで出来ること、アイデアをお伝えしてきた中、参考になるものはあっただろうか。

企業のイメージは近年であればホームページの影響が大きい。その次のシーンとしてエントランスがある。場所の価値を上げることの重要性は、人が動かなくならない限り、今でもこれからでも変わることはない。

むしろ「直接また何度でも訪れたい場所」を作り上げることは、密な関係を築いていく為に必要不可欠である。

そして、エントランスにこだわっている会社のホームページトップまたは、会社概要のページにはエントランスの画像が使用されていることが多く見られる。

会社は人の集まりで成り立っている。人の入り口を豊かにし、さらにそれを大切に考えている企業は顧客から、そして社員からも愛されることとなる。

来訪者の多い会社なら尚更、企業のイメージを打ち出す際にはエントランスを会社の顔としてこだわっている。

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ABOUTこの記事をかいた人

【記事監修】株式会社アーキバンク

建築に関わる専門知識、経験を活かし、建築や内装に関わる「ヒト」「モノ」「サービス」を効率的かつ有効に結びつけるため、建築関連のオウンドメディアを運営。その他WEBコンサルティング事業、コンテンツ販売事業を展開。ホームページはこちらより。