間仕切りパーテーションの正しい選定方法

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オフィス空間において、机の配置替えなどは、頻繁にある話しであるが、机だけでなく部署の増設や編成を行う際に、間仕切りを設けたいということも良くある話しであろう。

いつまでその部署が継続されるかもわからない状況の中で、固定的な壁をつくっていては、対応が仕切れないのが現実である。

そこで役に立つのがパーテーションである。パーテーションは様々なラインナップが存在し、フレキシブルに使えることからも、オフィス空間では多用されている。

ここでは、パーテーションのことにもっと詳しくなっていただく為の情報を提供したいと思うので参考にしていただきたい。

パーテーションって何?

そもそも、パーテーションとは何なのか詳しく考えたことがあるだろうか?ほとんどの人が考えたことがないだろう。言葉さえもよく知らない人がほとんどなのではないだろうか。
まずはパーテーションという言葉の定義から確認していく。

パーテーション[partition]

間仕切り。特に、オフィスの間仕切りや、飾りつけをしてインテリアとしての要素をもたせたものをいう。

この意味の通りであるが、コンピュータの世界では、ハードディスクを仕切るという事意味を持つ。

先ほど解説したように、ダイレクトにオフィス等を仕切るものとして定義されているが、広義の意味としては、「仕切る」という意味から派生しているという考えであろう。

「間仕切り」という言葉と「パーテーション」という言葉は、一見すると同じような意味合いに感じられるが、若干違いがある気がする。

続いて間仕切りという言葉の定義を見ていこう

間仕切り

建築物の内部空間を仕切ること,またはその仕切りをいう。壁面による固定的なものと、スクリーン (アコーディオン式仕切り、カーテン、回転壁) のような半固定的なもの、または移動式の障屏 (扉、襖、障子、屏風、ついたてなど) とがある。

パーテーションの言葉の定義からもわかるように、間仕切りという言葉は、パーテーションに比べて広義な意味を持っていると捉えられるだろう。

実際的なニュアンスで言えば、パーテーションは取り外しが比較的容易にできるような壁を表し、間仕切りとはパーテーションの意味を含みつつ、固定的な壁の意味も持っていると考えられる。

概要はお解りいただけたかと思うが、ここで扱う、パーテーションの意味は想像がつきやすいように、オフィスで仕切るものをパーテーションと想像していただきたい。

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パーテーションの種類と特徴

ここからは、様々にあるパーテーションの種類とその特徴を紹介して行きたい。

ハイパーテーション

ハイパーテーションとは、床から天井までをパーテーションで仕切るものである。次に説明するローパーテーション等に比べても、固定方法が床と天井、更には壁があれば壁にも固定するものなので、頑丈である。

スチールパーテーション

出典:http://www.sanwa-ss.co.jp/

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まず、スチールパーテーションの構造を解説したいと思う。

スチールパーテーションは支柱部分とパネル部分から構成されている。支柱がスチール製で出来ているもので、パネル部分もスチール製である。一般的には、パネル部分をガラス等に対応することもできる。

パネル部分は、芯材に石膏ボードや断熱材が入っており、遮音性能や耐久性能等を満足するようにラインナップがある。

スチール部分は、焼付塗装といって、塗料を高温で乾燥させて作るものがほとんどである。焼付塗装は、工場において加工されてくる点、また塗膜が強固になるので一般塗装に比べてほとんどメンテナンスを要しないと考えてよいものである。

また、メーカの標準的な色の指定はあるものの、物理的にはどのような色でも選定をすることができる。

続いて、壁の構造であるが、建築的な用語でいうと大壁構造に仕上げる事が一般的である。壁は一般的に支柱部分と間柱部分が下地となり、その部分に石膏ボード等を留

めつけることになるが、その支柱部分はパネルの中に隠ぺいされる構造となり、一見すると壁だけのように見え、スマートな内装表現が可能となる。

スチールパーテーションは、各種メーカが取り扱っており、各社特徴のある商品を展開している。パネル面の仕上げ材は、単色表現も可能であるが、木目柄などを貼り付けた商品も存在し、会社のコンセプトに合わせた展開が可能になっている。

デザインや機能性も充実しているので、オフィス間仕切りのスタンダードになっている。

・アルミ

出典:https://www.comany.co.jp/

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続いて、アルミパーテーションについて解説をしたいと思う。

アルミパーテーションの第一の特徴は支柱がアルミ材料で出来ている事である。パネル部分はスチール鋼板等で出来ている。

スチールパーテーションとの違いは、まず軽いという事があげられる。

次に、壁の構造が真壁構造になっている事である。真壁構造とは、住宅でいうと一般和室を想像していただけるとよいだろう、柱が露出しており、壁が柱に取りついている構造である。

アルミパーテーションの特徴は、注文から納品までの期間が短くかつ、組み立ても簡単な点が大きな特としてあげる事ができる。

アルミパーテーションもパネルをカラー配色したりすることができるので、デザインとしても、ある程度対応することはできるであろうが、アルミ部分の支柱が見える事や、スチールに比べると堅牢性に劣る点、また壁の

厚さも薄い事から、遮音性や断熱性においても劣る点等もある。

工場や倉庫などの事務所や休憩室などに使用されているイメージがある。

・ガラス

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ガラスパーテーションは、見えないように仕切るパーテーションではなく、魅せる為に使用するパーテーションである。

その種類は、ガラスのみで構成されている連装ガラスパネルや、フレームで構成されているフレームガラスパネルに大別される。

連装ガラスパネルは、主にガラスのみで仕切っているので、空間の一体性は確保されやすく、オープンな空間の演出には向いている。

フレームガラスパネルは、ガラスのモジュールに合わせてフレームがスチール等で構成されているタイプである。横張り型や縦張り型、ブロック型など様々なバリエーションが可能である。

このガラスパーテーションの弱点は、音が漏れやすい事やプライベートを守れない事である。

まず、音が漏れやすい事の対策として使われるのが、ガラスを2重構造にすることである。音は基本的には、厚みを増す事等で低減を図る事ができる原理を利用する。

プライベートを守る事としては、ガラスにフィルム等を張る方法もあるが、これでは空間を一体的に使うという考えを損ないかねない。

これを解決する手段として利用できるのが、瞬間調光ガラスというもので、普段は一見透明性の高い普通のガラスだが、スイッチ一つで曇りがかったガラスに変化する。

これがあれば、狭いオフィスでも開放感をもたせながら、込み入った会議などが必要な時にはプライベート空間で行う事ができる。

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ローパーテション

出典:http://www.komatsuwall.co.jp/

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ローパーテーションは、いわゆる衝立の分類に入るものである。オフィスにおいて、部屋として仕切る必要性はないが、視線を遮る役目をしたりする。

ハイパーテーションに比べて、更に固定的な仕切りの意味合いは薄れ、フレキシブルな動きができるものがほとんどである。

ローパーテーションの固定方法は床に固定金具等を用いて固定するだけであり、固定金具の形状等により転倒対策等を行う形となっている。

この固定方法からもわかる通り、簡易的な仕切りであると判断する事が出来るであろう。

使用用途により、高さに違いを持たせたりしている。

・スタッフコーナー 高さ1500mm

いわゆる個人デスクをそれぞれ仕切るものである。

オフィスチェアに座った場合の目線を遮ることは出来るが、立っている場合などは、見ることができる為、作業時などは集中して行なえる環境でありながらも、コミュ二ケーションは取りやすい環境の実現には向いている。

・打ち合わせコーナ 高さ1800mm

個室とまでは行かなくても、歩く人の視線もある程度遮りたい場合には、H1800程度の高さがあるとよい。

・ミーティングコーナ 高さ2100mm

頭が全て隠れる程の高さである。ほとんど個室空間並みに遮る事が可能である。

移動式パーテーション

オフィス空間は固定的なエリアではなく、時には場所を変えて使う必要性が出てくる。その可変性を可能にしているのが、移動式パーテーションである。

・スライディングウォール

出典:https://www.nichi-bei.co.jp/

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移動式パーテーションの代名詞と言える商品である、スライディングウォールを紹介する。

スライディングウォールは、言葉の通りスライドして動く壁の事である。ただ、自由にどこでも動かせる訳ではなく、上部部分に移動が可能なレールがついており、その部分に沿って移動をする事が可能である。

このスライディングウォールの設置には大掛かりな工事を必要とし、オフィスのレイアウトを決める際などに取り付け位置を十分に検討しておく必要性がある。

他のパーテーションなどに比べて、取り付け位置の変更などをするフレキシブル性は持ち合わせていない商品である。

設定の仕方としては、会議室を大会議室や小会議室等と使い分けたい場合などに利用する事が可能である。

普段はこのスライディングウォール自体は、格納等されている状態で、必要に応じて引き出すことで、大小の部屋をつくる事が可能である。

当然扉もつける事ができるので、どこからも出入りすることが可能である。

また、遮音性能も有する構造も可能である為、移動壁と言えどもプライバシーなどを十分にもったっ空間つくりが可能である。

・キャスター付パネル

高さはローパーテーション並みであるが、ローパーテーションにキャスターがついている事から更なるフレキシブル性を持たせている商品である。

普段はオープンな空間にしたいが、来客があった時や、他の人にあまり見られたり、聞かれたりしたくないような打ち合わせなどをしたい時の空間を仕切りたい場合などに使用される。動かし易いので、設置するのにほとんど力を要することがない。

・蛇腹式

使用用途の目的としては、キャスター付パネルとほとんど同じである。パネル材の場合には、普段はどこかにそれを格納するなどしておくなどの工夫が必要である。

蛇腹式は、スリム化出来るので使用頻度が高い部分に置いておくことも可能である。

蛇腹部分の素材は、ビニールレザーなどで出来ている事が多い。

・ホワイトボート

可動式のパーテーションに限られる事ではないが、パーテーション部分が打ち合わせ等で利用するホワイトボード素材でできているパーテーションの事である。

パーテーションをホワイトボード代わりにすることで省力化をはかることができると共に、あらゆる方向を正面とすることができるため、利点は多い。

トイレブース

オフィスのトイレや、公共空間のトイレにおいて、個々の大便器等を仕切るのに使われているのもパーテーションの一種であり、トイレブースという名称で取り扱われている。

トイレブースは標準的には、アルミ枠で出来ており、表面材が化粧パネル等で出来ている。

このトイレブースにも様々な仕様が存在し用途毎に使い分けられている。

パーテーションはどう選べばいいのか?

パーテーションの種類についてここまで紹介をしてきたが、ではどのような分類で選定をしていけばよいのかを説明しておく。

固定的な部屋として使用する場合

オフィス空間において、固定的な部屋を作る場合などには、ハイパーテーションを採用するとよい。ハイパーテーションを採用する際に、対比となる構造が所謂一般壁を作った方がよいのではないかという点である。

一般壁の構造であると、下地等の固定を床下躯体や天井裏躯体等にしなければならないので、工事範囲が増え、結論としてコスト増にも結びついてしまう。

対して、パーテーションの場合であれば、天井下地等への固定も対応する事ができるので、簡易的な工事において設置が可能である。また、壁の厚さも最低50mm程からのラインナップがあり省スペースにおいての設置が可能となる。

個々のエリア分けをしたい

個々のエリア分けなどをしたい場合にはローパーテーションを採用するのがよい。ローパーテーションにおいても床固定式などのラインナップも存在するので、ある程度エリア変更の頻度が高くないのであれば、床を固定してしまう方が安全面としてはよいだろう。

だが、エリアを頻度高く変える場合などには、フレキシブルな動きができるように可動式のローパーションも視野にいれておいたほうがよいだろう。

必要な時に目隠しをしたい

必要な時だけに、パーテーションを使用したい場合に向いているのは可動式のパーテーションである。

まとめ

オフィス空間においてはパーテーションは必需品であり、各メーカ等は様々な工夫を凝らした商品を発表している。

会社は事業方針に合わせて素早く配置変更等を行う必要性がある、オフィス空間も然るべきスピードでの変化を求められる。オフィスレイアウトの変更によって、事業が停滞してしまう事は当然あってはならないので、建

築的な固定壁に変わりフレキシブルな対応が可能なパーテーションが出現してきたのだろう。

また、オフィスは部署変更による階の移動や、部署集約、賃貸オフィスの場合などは入居者の変更など様々な変化が起きる。元々の入居者が利用していたパーテーションを、用途に合わせて利用する事が出来るのも、フレキシブルに対応できるパーテーションの強みであろう。

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ABOUTこの記事をかいた人

【記事監修】株式会社アーキバンク

建築に関わる専門知識、経験を活かし、建築や内装に関わる「ヒト」「モノ」「サービス」を効率的かつ有効に結びつけるため、建築関連のオウンドメディアを運営。その他WEBコンサルティング事業、コンテンツ販売事業を展開。ホームページはこちらより。